伝教大師一千二百年大遠忌記念事業「最澄と比叡山『戒壇院・法華総持院東塔』」特別拝観

  1. 期間限定

戒壇院は827年創建以来初の一般公開

 
天台宗・比叡山延暦寺・伝教大師最澄1200年魅力交流委員会では、日本天台宗の祖、伝教大師最澄1200年大遠忌を迎えた本年、最澄の畢生の願いであった大乗戒の独立を象徴する授戒の道場「戒壇院」と最澄が国を譲り人々の安寧を祈るために全国六か所に計画した宝塔の一つであり、国全体を守るとされた「法華総持院東塔」を令和3年9月12日(日)~12月12日(日)の3か月間、特別拝観頂くことといたしました。

戒壇院

法華総持院東塔

戒壇院はその独⽴を許す勅許が下ったのは最澄の亡くなる前⽇の6⽉3⽇でありました。以来、現在に到るまで、⽐叡⼭で学んだ仏教諸宗の祖師、⽐叡⼭の僧侶、天台宗の僧侶は必ずこのお堂で、釈迦牟尼仏から戒を授かりこの道場で僧侶としての誓いを⽴てたのです。法華総持院東塔は、⼤乗の説法がなされる空間であると共に密教の胎⾦両部の五仏を祀り密教の曼荼羅世界を表しています。法華経と密教、円密⼀致の思想は伝教⼤師以来、天台宗、⽐叡⼭の根幹の考え⽅であり、法華総持院東塔は名と形で、それを表しています。
皆さまには二つのお堂の拝観を通じて、1200年前の最澄の思いと比叡山の教え、その伝承を五観で感じていただきたいと思っております。

■概要
〇日程:令和3年9月12日(日)~12月12日(日)※9月25日(土)26日(日)の2日間は拝観を停止
〇時間:9月12日(日)~11月30日(火):9:00~16:00 12月1日(水)~12月12日(日):9:30~15:30
〇場所:比叡山延暦寺東塔 「戒壇院」「法華総持院東塔」
〇拝観料:特別券500円(中高生300円 小学生100円)(国宝殿特別展拝観共通券)
※延暦寺巡拝料は別 ※9月の常設展も拝観可。
〇主催:天台宗祖師先徳鑽仰大法会事務局・比叡山延暦寺・伝教大師最澄1200年魅力交流委員会

■戒壇院
天台の教えを正当に継ぎ、自身の仏性を目覚めさせる

戒壇院は、天台宗の僧侶にとって、特別な場所である。開祖・伝教大師最澄の志を継いで仏の道に進む決意をし、そのための「戒」を授かる授戒の場だからだ。天台宗の僧侶とて、この堂に入るのは生涯に一度きり。法華の世界にいらっしゃる釈迦如来を前にし、先達とも言える文殊・弥勒菩薩に見守られながら、天台座主を伝戒師として「戒」、すなわち「いましめ」を受ける。「戒」とはなにか。それは「光」だと言う。最澄は「すべての人の中に仏性(仏の心)がある」と説いた。その仏性に光を当てるのが授戒なのだ。自らの仏性に光を当てる、その空間の扉が今、開かれる。

■法華総持院東塔
最澄の誓願を全国へ 天台の教えを体現した宝塔

最澄は、法華一乗の教えのもとで世の安寧が実現できるよう、全国6か所に宝塔を建てることを自ら発願した。法華総持院東塔は、六所宝塔と呼ばれるこれらの総塔である。塔名にある「法華」とは釈迦の教えであり、「総持」とは密教、すなわち大日如来の教えを指す。最澄は、このふたつの教えを一体のものだと説いた。人の悩みに合わせて仏が姿を変えているのでありその根幹は同体だとしたのだ。教えが表現されているのはその名だけではない。塔内には釈迦の説く法華経の世界と密教のそれが同じ空間に広がっている。法華総持院東塔は天台の教えそのものを体現した空間なのである。

【同時開催】比叡山延暦寺秋季特別催事
国宝殿特別展「戦国と比叡展 ~信長の焼き討ちから比叡復興へ~」
織田信長による比叡山焼き討ちから450年を経たことを機に、日本の歴史・文化において重要な転換期である「戦国時代」の文化に焦点を当てた特別展示。戦乱の世から復興まで、延暦寺がどのように日本文化を育み伝えてきたのか、延暦寺に残された寺宝や復興に尽力した天海僧正ゆかりの宝物などの展示を通してその足跡を知ることができる貴重な機会。

■概要
○日程:令和3年10月1日(金)~12月5日(日)
○時間:10月1日(金)~11月30日(火):8:30~16:30 12月1日(水)~12月5日(日):9:00~16:00
○場所:比叡山延暦寺 国宝殿
○料金:「最澄と比叡山」特別券で拝観可 ※9月の常設展も拝観可 ※延暦寺巡拝料は別
○主催:比叡山延暦寺
○協力:比叡山三者協議会・比叡山振興会議

■詳しくは公式HPをご覧ください
https://1200irori.jp/saicho_hieizan

 
 
 
chaboo

楽しいことが大好きなアラフィフおやじ。
クルマとファッションへの愛は深い。
夏は毎週、丘サーファー(^^:;)として海に出かけ、冬はスキーヤーとして活動する。2児の父。

記事一覧

関連記事

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。