ミノワマン(美濃輪育久)インタビュー

  1. ライフスタイル

本能のリアルプロレスラー ミノワマン

ファイターとして年齢を重ね、レジェンドとなり、今でも戦っている姿を見ると、20年前、まだ若い美濃輪選手とスパーリングで殴り合っていたことが、ついこの間のように感じられる。久しぶりの再会でもっと話を聞きたかったが、それは次回に持ち越そう。

ミノワマンプロフィール
本名  美濃輪育久
生年月日 1976年1月12日
所属   フリー
身長   172㎝
体重   88kg
YouTubeチャンネル  ミノワマン ワールド

 

コロナ禍の中で

「コロナの影響で、練習場所が閉鎖になってしまい、自宅で行える筋トレやシャドーボクシング等のトレーニングしか出来ない状況でした。逆に僕自身、怪我や手術が重なっていたので、もう一度トレーニングを見直す期間が作れたと思っています。そういう意味では、コロナ以前よりも、今の方が体調が良くなって来たと思います。ゆっくり考える時間が作れた事と、レベルを落としてトレーニングも出来ました。お陰で今は、ウエイトトレーニングも再開する事が出来る様になりました。

格闘技の練習も少しずつ再開し始めました。まだ、トレーニングレベルはそんなに上げていない状況です。格闘技は試合ができない状況でしたし、今後もいろいろとコロナ対策を考えての開催となります。緊急事態宣言中も選手によって考え方がまちまちで、練習を続けている人もいれば、一旦全ての練習を止めている人もいましたね。普段でしたら、試合して練習して試合して、と走り続けている感じですし、また走っていないと不安になりましたが、いろいろと立ち止まって考える時間が作れました。」

リアルプロレスラー

「パンクラスでデビューして6年間リングに上がらせて頂き、その後はフリーとして活動しています。総合格闘技もオープンフィンガーグローブの仕様になり、格闘界は階級制に変わっていきました。パンクラス時代から無差別級で戦っていましたので、小さくても強い!ということを証明したくて。階級制になるのが嫌で、僕は無差別で突き通そうと思いました。

そう宣言すると、PRIDEやDREAM(格闘技のイベント)からきたオファーが(注1)かなり大きな相手という事で(笑)。極端に大きい方達です、巨人ですね(笑)。僕のプロレスラー像は、大きいレスラー対小さいレスラーというイメージがありましたので、自分としては、『おっプロレスやっている』、という感じになっていました。

リングは汗をかいたりすると滑ります。大きい相手でしたので、タックルを軸に攻めなければいけないので、踏ん張りを効かせるためレスリングシューズを履いて試合をしていました。

チェ・ホンマンの背は220㎝ぐらいあるのですが、ぱっと見細く見えるのですが、腕も太くて力が凄かったですね。当時の僕の体重が88kgでしたので、体重差が大きかったので大変でした。

実はデスマッチもやった事があります(笑)。大仁田厚さんの電流爆破バットでのデスマッチです。爆破した時に火の粉が凄くて。。コスチュームも焦げていました。爆発音も凄いですよ。総合格闘技の方が安全ですね(笑)。」

(注1)ボブサップ、チェ・ホンマン、バター・ビーン、ズール等

試合のメンタル

「リングに上がると緊張しますね。緊張した方がいいと思っています。緊張に対して過剰に反応し流されてしまうとダメですが、良い感じの緊張感は大切だと思います。

試合に負けると本当にどん底に落ち込みます。その中でもやりきった感は持つようにしています。でも勝った時と負けた時は、天と地ほどの差があります。

試合会場は、『さいたまスーパーアリーナ』が好きですね。会場の雰囲気が非常に試合をしやすいです。武道館や両国国技館でも試合しました。」

怪我

「現在の体重は83kgですが、最高は93kgまで増量しました。今は、心身統一合氣道で武道を習うようになり、トレーニングや身体の使い方の考え方が変わり、少し体重を落としました。また怪我をしていたので、トレーニングが出来ずに体重も落ちました。

大きな怪我が続きました(苦笑)。脛骨、股関節、拳の粉砕骨折といろいろありました。拳は試合中にオーバーフックで殴りに行った時に粉砕骨折になりました。半年間は拳にボルトが入った状態で、ちゃんとパンチが打てるようになるのに、1年間かかりました。手や手首を怪我すると、他の練習も全然出来なくなります。当時はストレッチや基礎体力や脚のトレーニングをしながら。原点に戻ったトレーニングを行なっていました。」

「心身統一合氣道と出会い、いろいろな見方、考え方がかなり変わりました。心の使い方、身体の使い方もそうなのですが、『氣』というものを知る事が出来ました。以前は、力には力で対抗していたのですが、見えない力があったり、相手の氣を感じて試合をしていたり、また普段何気ない日常の中にも氣を感じる事があり勉強になりました。普段みなさんも感じている事だと思います。元気、やる気、勇気、病気また自然の天気等のそういう氣の部分を意識するようになり考え方、心の使い方、身体の使い方が変ったと思います。力みも抑えるようになりました。リラックスすればする程、良い氣が出ます。リラックスしながら氣を感じて瞬時に動く。硬くなると動けません。これをかなり意識するようにしています。歩いたり座ったりの普段の生活から意識していかないと身につかないなと感じています。昔の武道家はこういう事をやり続けてきたのだと思います。」

ゾーン

「よくスポーツ選手が言う、『ゾーン』に入る、」と言う言葉がありますが、僕はそれを感覚的に『ヘブン』と言っていました。試合中何度か体験した事があります。ゾーンという感覚が、心身統一合氣道における、統一体という身体を整えて、リラックスさせ落ち着いていく状態の感覚に凄く似ていました。ゾーンはリラックスしている状態だったのだと。ゾーンに入っている時は、相手がよく見え、次の技が考えずにすぐに出たりするので、調子が良いという事だと思います。それなら、ずっとゾーンに入っていれば良い試合が出来るのかと。常にゾーンにいたい、という感覚です。そのために心身統一合氣道で心の部分を磨いています。」

今後は

「今後はパーソナルトレーナーも行なっていこうかと考えています。今回のコロナ禍を経験した事により、練習環境が無くなったことなどを考えると、自分の道場が持てたら良いかなと思っています。いろいろな方達に使って頂ける道場が出来たらと良いな、と構想しています。格闘技もまだまだ現役で頑張ります!今後も応援よろしくお願いします。」

 

Mr.Kosei

スポーツをこよなく愛す、謎の格闘家。歌って喋れて戦える、をモットーに日々精進して生活しています。

記事一覧

関連記事

【Marunouchi Bright Christmas 2…

自身初のクリスマス・チャリティ・アルバム「So Special Christmas」の発売を控えたMISIAが点灯式へ登場!地球への感謝が込められたツ…

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。