アーバンファミマ!!が「2020年度グッドデザイン賞」受賞!

  1. ライフスタイル

株式会社生活スタイル研究所が店舗プロデュースしたアーバン・ファミマ!!が、店舗デザインにおいて2020年グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。

2020年2月に株式会社ファミリーマートと、株式会社アーバンリサーチが、フランチャイズ契約を締結し、両社のコラボレーション店舗としてオープンしていた「アーバン・ファミマ!!虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー店」。

都市型ワーカーの働き方が多様化し変化し続ける中、ワークプレイスにも利便性だけではなく、日常的に利用するからこそ満足感ある空間が求められ、より日常を豊かなものにするために、『URBAN LIFE CONVENIENCE STORE』をコンセプトに、ファミリーマートの新業態『アーバン・ファミマ!!』が誕生。WARK TIME SUPPORT機能として働く人々の時間を支援するファミマと、PERSONAL LIFE SUPPORT機能として個人の生活を支援するアーバンリサーチを融合、単一業態ではできない多様性を商品、空間、体験を一つの空間で提供している。

株式会社生活スタイル研究所が店舗プロデュース(企画支援・店舗及びグラフィックデザイン)が手掛けた内装が今回の受賞となったわけだが、店内什器などに再生、再利用素材を使うなど、環境に配慮した素材を用いた“サスティナブルデザイン”を採用しており、余分な湿気を吸収する卵の殻を再利用したエッグウォール(壁紙)やエッグペイント(塗料)、火力発電所で発生する石炭灰の他、使用済みのコーヒー豆など多岐にわたる廃棄物を利用したリサイクル内装ボードなども採用している。全体の70%にサスティナビリティな要素(仕上げ・什器)を取り入れ、環境に配慮した店舗作りとなっており、 都会のインフラの中で、未来の資源を考えるきっかけづくりも提案している点が評価につながったようだ。

コンビニで使用していた冷蔵・冷凍ケースを陳列什器に再利用したり、サスティナブルな素材を導入し人にも環境にも配慮した店舗づくりを実現している落ち着いた空間は、まるでおしゃれなカフェのよう。昼休みや仕事帰り、いつもの蛍光灯に照らされたコンビニの店内に入るとどことなくせわしい気分になってさっさと商品を選んでレジに並ぶ日々、、、それも時間ない中で最低限、悪くないけれど、ひとときフラッと立ち寄るちょっとした時間が、ちょっとゆったりして、ちょっと服や小物なんか見て回りながら過ごすだけで、結局お弁当を買つて帰るのだけれど、ちょっぴり心が優しくなれそうな気がする、そんな空間なのかもしれない。

コンビニエンスとファッションとを一つの店舗としてシームレスに融合し、100円コーヒーを1杯飲もうと立ち寄ったことから、知らずしらずのうちに洋服を見ていたというような日常と非日常的な買い物をつなぐ、都市生活の新しいインフラとなる店舗開発プロジェクト。

<審査員コメント>
近年の多様な働き方やコロナ渦により都市型ワーカーの価値観の変化はこれまでに例をみない過渡期にある。
そんななか、利便性を追求したコンビニエンスストアでは満たせなかった生活を豊かにするためのコンテンツやスペースを同居させた進化したコンビニはライフスタイルの多様化に対しワークとライフの程良い関係性に対応しており、今後都市生活のインフラとして次世代のスタンダードとなっていく可能性を感じる。日常と非日常、仕事と生活、100円のコーヒーと高価格のファッションアイテムなど相反する要素を受け入れる器として、冷蔵ショーケースを再利用した什器やサスティナブルなマテリアルを積極的に使用した主張しすぎないインテリアによりまとまりのある編集がなられていることでシームレスな空間が実現されている。

 GOOD DESIGN AWARD 2020
https://www.g-mark.org/award/describe/50948?token=0rFXjjkvVT

アーバン・ファミマ!!
東京都港区虎ノ門1丁目17-1 虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー 2F
TEL:03-6205-8995
営業時間
アーバンリサーチエリア 10:00~21:00
ファミマ!!エリア 7:00~23:00

joymum

インテリア&ファブリック業界の企画開発界隈でうろうろウン十と数年。もう「WITH エイジング」でいこう!をモットーに、毎日5kmじょいの介との散歩と、まったりが心の支え。いつかカモメ食堂みたいな北欧の暮らしを夢見る日々を過ごす。

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