【インタビュー】ソサイチ(7人制サッカー)日本代表 星野昴

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ソサイチ(7人制サッカー)日本代表 星野昴

ソサイチというスポーツをご存知だろうか?サッカーは11人。フットサルは5人。ソサイチ7人制で、サッカー、フットサルの両方の良い所どりをしたスポーツだ。展開の速さ、激しいコンタクト、また交代制限が無く、全員がボールに触る機会が多く、誰にでも楽しめる競技だ。

ソサイチ日本代表で、自らソサイチのチームFC ELAGUA TOKYO立ち上げた強い瞳を持つ男、星野昴(ほしのすばる)さんにソサイチの魅力を語ってもらった。

 

FC ELAGUA TOKYO

「昴(すばる)は本名です。父親が谷村新司さんの歌の『昴』が好きで、それで名前に付けたようです。母親からは、『色々な星が周りに集まる、輝く星になるように』と願いを込めて命名されたようです。

ソサイチの日本代表で活動しています。所属チームはFC ELAGUA TOKYO(エルアグア東京)。本拠地は調布にあるのですが、日本初のソサイチ専用のグランドが、調布市の多摩川沿いにあります。

名称の由来なのですが、ELAGUAのELは英語のTheと同じで、AGUAは水を表します。スペイン遠征の時に、ありえないのですが試合会場に水がない状態で(笑)。チームスッタフに『水はどこだ?』と聞いいたら、通訳の人が『水は「AGUA」と発音するんだよ』と言われ、『AGUA AGUA!』と言っても全然通じない(笑)。英語のan かTheと同じものをつければ良いのか、と考え『ELAGUA』と言ったら水が出てきました(笑)。その言葉がチーム内で流行し、チーム名をELAGUAにしました。

そのスペイン遠征を行ったチームで、FC ELAGUA TOKYOを立ち上げました。

スポンサー契約は本当に大変ですね。いろいろと勉強になります。今はスポンサーが9社となり、いろいろな企業に協力して頂けるようになりました。チームで恩返しのためにも、地域に貢献出来るようになりたいですね。またFootballを通して何が出来るか、しっかりと考えられるチームにしたいです。

スローガンは『ALWAYS CHALLENGING』日々挑戦です。ソサイチという単語は、社会とか社会性という意味があります。いろんな人達と知り合い、楽しく、仲良くなって行ければ良いと思っています。」

 

ソサイチとの出会い

「ソサイチの日本代表になったのは2016年です。元々はサッカーをやっており、プロになるためにイタリアでセミプロとして活動していました。イタリアでソサイチというスポーツに出会い、魅力に取り付かれましたね。日本に帰国して、国内でソサイチが出来る所があるのか調べたところ、『日本ソサイチ連盟』の存在を知りました。まだリーグもない状況でしたが、今後立ち上げると言う話を聞き、自分で活動出来るチームFC ELAGUA TOKYOを作りました。今では公式のチームは全国で、160チームあります。」

ソサイチの魅力

「ソサイチの魅力は、フットサル、サッカーの良いところを取り入れた、より良いスポーツです。サッカーは11人集めなければいけませんし、試合中あまりボールに触ることが出来ない選手もいます。フットサルは5人ですが、ルールが細かい事やバックパスは禁止で、インドアシューズを使用しなければいけません。ソサイチはその辺の細かいことを無くして、7人で試合できるようにし、オフサイドなし、交代は何回でも可能、フットサル、サッカーの悩みどころを解決したスポーツです。サッカーグランドの半分の大きさです。そのため攻守の切り替えが早く、試合展開が非常に速いです。そして激しい!休んでいる暇はありません。観客は目が離せないので、観ていて本当に面白いと思います。ここ最近で爆発的に人気が出て来ているスポーツです。」

ソサイチの特徴

「ルールはオフサイドがないのが特徴です。待ち伏せOKです。攻める側が相手のキーパーの横に立っていても問題ありません(笑)。

ゴールキックは無く、ゴールクリアンスという投げる形になります。一番の魅力は選手交代が何回でも可能です。ソサイチは1時間走り回るスポーツなので、体力が持ちません。そのため、どんどん選手を交代して試合を進めます。サッカーはベンチに入っても試合に出られない人がいますが、ソサイチはそれがありません。登録メンバー全員が試合に出場し、笑顔でハッピーになれるのが魅力です。

イエローカードはサッカーでは警告になりますが、ソサイチの場合は2分間の退出になり、またピッチに戻れます。

ソサイチはチーム登録で、国籍での人数制限がないのも特徴です。日本でも、全員ブラジル人のチームもあります。日本にいても海外のチームと戦えるような感じです。考え方一つで、強化にも繋がりますし、実はこういう試合は凄く盛り上がります。熱いし、ずる賢いし、強いし、上手いし、彼らはリスペクト出来ますよ(笑)。

ソサイチの場合は、サッカーでよく見られる反則を誘うプレー、シミュレーション(相手選手のファウルによる転倒を装って、審判を欺く行為)はありません。そんな事をやっているうちに点が入ってしまうので(笑)。観ていて気持ちが良いスポーツですよ。」

ポジション

「僕のポジションはゴールキーパーです。試合中にボールを触る時間は本当に少ないのですが、その何秒かのために、倒れて立ち上がってを繰り返し何時間も練習するんですよ。キツイし、痛いですね(笑)。ソサイチの場合、広い守備範囲とボールをさばけて動けるキーパーが求められます。試合中のコーチングは非常に気を付けています。チームの士気を下げない事と、的確なアドバイスを心掛けています。試合展開が非常に早いので、状況を見ながら説明出来るように、より短い言葉を使います。基本は2文字で指示を出します。『縦に行かせないで』という指示も単純に『縦(たて)』と。選手の名前も先輩等関係なく2文字で呼びます。」

日本代表として

「2016年、代表として初めてスペイン遠征に行きました。翌年にはブラジル遠征に行かせて頂きました。ブラジルではソサイチがスポーツとして定着しているので、サーカーチーム、フットサルチーム、ソサイチチームを持っているクラブが多いです。コリンチャンス、ヴァスコダガマ、フルミネンセ、ボタフォゴ(本田圭佑所属)ブラジルのトップチームはめちゃくちゃ強かったです(笑)。ボッコボコにやられる衝撃的な経験ですね(笑)。日本じゃ経験出来ないです。この経験を日本に持ち帰り、伝えて生かさなければいけないと思いました。よりやる気に火がつきました!本当に行って良かったと思っています。

今年の1月には、フットサルの試合でハワイ遠征でした。今の時代、枠に囚われない事が大事で、臨機応変にいろいろな事に対応して行こうと思っています。」

シーズン

「1月からシーズンが始まります。関東1部は10チームで構成されており、リーグ戦は10チーム総当りの9試合が行われ、月1回の開催となります。毎月第一土曜日がリーグ戦開催日です。めちゃくちゃ熱い試合ばかりですよ!セントラル方式での試合なので、1日にリーグ戦全チームが集まり試合をします。いろいろなチームの選手と知り合いになれますし、選手同士、観客同士、また選手と観客、との輪が広がります。」

目標

「去年、関東リーグで優勝し挑んだ全国大会なのですが、準優勝に終わり悔しさしか残っていません。目指しているのは全国大会優勝です。とにかく勝ちたい!トーナメント方式で負けたら終わりのノックアウト方式での開催です。

2022年にはブラジルでソサイチのワールドカップも開催される可能性があります。そこにも目標を向けています。

定期的にいろいろな国際大会があるのも、ソサイチの魅力の一つです。まだまだ発展途上のスポーツなので、サッカーと違い大会を開催しやすい状況です。7人で出来ますし。いろいろな大会がありますので、オファーがあれば日本代表として、どんどん出て行きたいと思っています。」

©BONUR

 

 

プロフィール
星野 昴(ほしの すばる)
1992年8月3日生まれ(25歳)
171cm/68kg
A型
ポジション/キーパー

経歴
FC サントスjr→南生田中学校サッカー部→生田高校サッカー部→神奈川大学→Montefiascone Calcio (イタリア4部)→東大ユナイテッド(東京都2部)→Blackshorts(フットサル関東1部)→FC ELAGUA TOKYO(ソサイチ関東1部)ル関東1部 )→FC ELAGUA TOKYO(ソサイチ関東1部)

選抜歴
2016年

ソサイチ日本選抜 スペイン遠征メンバー
2017年

ソサイチ日本代表  ブラジル遠征メンバー

2018年

ソサイチ日本代表  国内活動メンバー

2019年

ソサイチ関東1部リーグ優勝

ソサイチ全国大会準優勝

Hawaii Cup Futsal 世界大会 ベスト4

2020年

ソサイチ関東1部リーグ1位

 

Mr.Kosei

スポーツをこよなく愛す、謎の格闘家。歌って喋れて戦える、をモットーに日々精進して生活しています。

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