今、ラグビーが熱い。

昨年開催されたラグビーワールドカップでの、桜の戦士（JAPAN）の活躍により、ラグビー人気が続いている。その追い風を受けて、日本ラグビー最高峰の戦い、「トップリーグ」が1/12に開幕した。数多い世界的有名な外国人選手達、また選ばれた日本の選手達の激しく熱いトップレベルの戦いが、毎週土日、5月末まで繰り広げられる。

そのような中で、トップリーグ優勝5回を誇るリーチ・マイケル所属の東芝ブレイブルーパスと、同じく優勝5回、松島幸太郎所属のサントリーサンゴリアスとのシーズンオープンマッチ（練習試合）が2/2日、東芝府中グランドで行われた。名門同士の対決に試合開始が13時からにも関わらず、早朝の5時から（開門8時半）ファンが並ぶという熱狂ぶりとなった。

試合終了後、東芝ブレイブルーパスを支えて10年。熱い男、大島脩平選手にインタビューをしてきた。

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今日は久しぶりにスクラムハーフ（９番）で先発出場でしたが、途中スクラムハーフからウイング（11番、14番）にポジション変更していましたね、どういう意図があったのでしょうか？

「センター（12番）の濵田くんが試合中に負傷したのですが、前日もトップリーグの試合が開催され、今日の試合のバックスの登録ベンチメンバーも少ない中、ピッチにいる選手内で流動的に回さなければいけない状況となりました。ベンチにはスクラムハーフの控えがいたので、ウイングの経験もある僕がそこのポジションに回り、控えのスクラムハーフをピッチに入れ対処しました。」

久しぶりのウイングでの試合はどうでしたか？

「もう少しボールが回ってくれば、良かったのですが（笑）。サントリーのディフェンスが良かったので、試合の展開で外側までなかなかボールが回ってこない状況でした。何回かトライを狙えるチャンスもあったのですが、ボールを持てる機会が少なかったですね。

今日はシーズンオープンマッチということで、前半40分、後半20分という変則的な試合になりましたが、そのへんは影響ありましたか？

「（笑笑）、お互いどこのチームも試合開始から40分はイコール条件。試合の点数が変わってくることで、後半の戦術も変わってくるじゃないですか。後半20分しかないゲームでしたが、１試合通してのチームの状況も良かったですし、ゲームコントロールも出来ていたと思います。そのような中で、久しぶりに前半40分しっかりプレー出来たことは非常に楽しかったです。

ここまでのトップリーグ４試合はリザーブ（控え選手）での登録でした。試合の出場時間が限られていた事と、試合に出場出来ないケースもありましたので、非常にフラストレーションが溜まっている状況でした。今日はそのような中で、ワクワクしてスクラムハーフに取り組みたかったのですが、このような変則的なポジション変更になってしまいましたが、自分に与えられた仕事をしっかりこなせるように心掛けました。」

東芝はパナソニック、神戸製鋼と強豪との試合が続きますが？

「神戸製鋼は去年のチャンピオンチームですし、パナソニックも非常の強いチームです。対戦が非常に楽しみですね。自分達（東芝）の力も付いてきて自信を持ってきていますし、その中で、調子の良い２チームにどれだけチャレンジして戦えるかということは、今シーズンの本当の進化を問われる試合になると思います。チーム全体の意識は物凄く上がってきています。

メンバーの底上げは？

「一つは外国人の監督が就任してそれに伴い外国の名選手が増え、一人の外国人の選手に負担をかけず済むようになりました。いろいろな選手の出場機会が増えてきています。おかげで、他の日本人にも試合でプレーするチャンスが回ってくる、よいサイクルになっています。チーム全体の雰囲気が上がっている状況です。

トップリーグ秩父宮での開幕戦（1/12日）のサントリー戦は久しぶりの勝利でした。あれで勢いに乗ったのでは？

「コーチ陣がサントリーをしっかり分析し、情報をチームに落とし込んでくれたお陰で、サントリーの弱点をつくことが出来、勝利につながったと思います。レッドカードが出たりして（前半29分にサントリー西川選手が退場）東芝に少し追い風があったかもしれませんが、サントリーに勝ったことは非常に自信になりました。」

大島選手の今年の目標は？

「トップリーグ6回目の優勝です！そこに限ります。その中で、自分がどれだけチームに貢献できるか、また優勝に貢献できるかです。自分もチームも良い結果を残せるようにしたいですね。

とにかく大島選手には試合に出て欲しい！というファンの声が多いです。

「本当にファンはありがたいですね。応援してくれるファンのためにも、怪我のないよう充実したシーズンに出来たら良いと思います。」

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大島脩平　OHSHIMA SHUHEI

1988年9月16日　生まれ

京都成章高校、関東学院大学を経て、2011年　東芝ブレイブルーパスに加入。

ポジションはユーティリティープレイヤーとして、スクラムハーフ、ウイング、スタンドオフと複数のポジションをこなす。