【インタビュー】ラジオフチューズパーソナリティー髙井順子さん

  1. ライフスタイル

ラジオから流れてくる声を、一度耳にすると必ずファンになってしまうという魅力あふれる声の持ち主。ラジオフチューズのメインパーソナリティとして活躍し、また地域のパーソナリティを育てる活動をしている、髙井順子さんに話を聞いてきました。

©BONUR

「美しい声ですね」
声の仕事をしている人にとって、「綺麗な声ですね!」は褒め言葉にはなりません。「あなたの声が好きです!」と言われると喜びますよ(笑)。
美しいか美しくないかではなく、その声が好きか嫌いかが決め手です。
たとえば、駅のアナウンスの声は美しく聴きやすいですが、魅力的とはいえないですよね。自分の持っている声の特性をいかにアウトプット(発揮)できるかが「良い」声になるポイントです。

「いつでも一番良い顔で!」
身体を楽器に見立て、身体のあちこちに音を共鳴させるとよく響く声が出ます。その声に、その人のパーソナリティ(人柄・人となりなど)が自然に乗っかるので、その人だけの声で話すことができます。
あとは、相手に顔が見えていてもいなくても自分の一番良い顔でいること!顔の表情を笑顔にすることはそのまま笑声(えごえ:その人の笑顔が想像できるような声)につながります!
また、緊張すると呼吸が浅くなって身体は硬くなり、響く声が出づらくなります。ゆっくり息を吐いて身体をゆるめ、口周りの筋肉を柔らかくしておくと、良い声が出るはずです。
言葉には「言霊」があります。無理に抑揚をつけなくても、正しい音取りで発するだけで、言葉がひとりでに表現してくれます。

「人前で話すのは苦手」
学生時代から、人前で話すことやプレゼンすることがとにかく苦手で。。いつもどうやって逃げようかと(笑)。人見知りで引っ込み思案ですし。
私のような人は少なくないと思うのです。
解決策のひとつとして、「素」でやろうと思わないこと。(私の場合だったら)自分の番組だと思って、自分のステージでパーソナリティ役を演じてみることも一つの方法だと思います。

「やさしい言葉に置き換える」
朝の番組のパーソナリティとして気をつけているのは、小さなお子さんに聞かれても恥ずかしくない放送をすることです。子どもは言葉づかいや話し方の癖を上手に真似るし、言葉をどんどん吸収します。意味がわからないまま子どもが覚えても困らないような言葉づかいを心がけています。
また、ラジオなので耳で聴いただけで映像が浮かぶような言葉えらびをしたり、できるだけ熟語は使わずに、ひらがなの多い表現に置き換えたりしています。たとえば、(これはさすがに耳で聞いても簡単ですが)「使用する」は「使う」と言い換えます。

「健康に気をつけていること」
パーソナリティ業は想像していた以上に過酷でした。少人数のラジオ局なので、業務が幅広く、当初思い描いたイメージとはだいぶ違っていました(笑)。でも毎日刺激があってとっても楽しいですよ。
喉には特に気をつけています。寝る時はマフラーで喉をぐるぐる巻きにして、冷やさないようにしています。声さえ出ていれば、風邪を引いても体調不良でも放送は大丈夫です(笑)。

「コミュニティ放送局の存在価値」
SNSが普及し、人と人との関わりが希薄になってきている中で、コミュニティ放送局を起点にしたコミュニティができてきています。放送局に関わる前は見知らぬ人に過ぎなかった各番組のパーソナリティ同士の間で様々な繋がりが生まれています。
コミュニティ放送局の大きな役割のひとつは、災害時に地元に密着した情報を届けることですが、日頃から多くの方に親しんでもらい信頼関係を築いていないと、いざという時だけ聴いてもらうことはできません。普段の放送を通じて、地域との繋がりを作っておくことが必要で、今後はもっともっとリスナーとの関係づくりに取り組みたいです。

放送ではいつもリスナーのみなさんに愛と感謝を込めて話しています。目には見えませんがリスナーの存在を忘れた瞬間、単なる自己満足に陥りかねません。各番組のパーソナリティのみなさんのことも大好きです!番組として発信できるだけのコンテンツを豊富に持っていらっしゃるのがすごい!尊敬しています!

髙井順子さんの放送を聴くには、
ラジオフチューズ 87.4FM
https://www.radio-fuchues.tokyo/

(番組名)
・おはようフチューズ!(月、水、金)
・Zackeyの府中熱中音楽館(日本放送作家協会60周年記念事業/東洋化成創立60周年記念番組)(火)
・ひるどきフチューズ!金曜ごきげんDRIVE(金)
・カンゲキ!オールリクエスト(第3土)
視聴方法はPC、スマートフォンアプリ リッスンラジオ で聴けます。

【プロフィール】
髙井順子(たかい じゅんこ)
東京都調布市生まれ/てんびん座/国際基督教大学卒業
ナレーター、MC、キャスター等を経て一般企業に就職するも、2018年12月31日ラジオフチューズ開局と同時に局パーソナリティに転身

 

Mr.Kosei

スポーツをこよなく愛す、謎の格闘家。歌って喋れて戦える、をモットーに日々精進して生活しています。

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