【インタビュー】国歌でおもてなし スクラムユニゾンで活躍する田中美里さん

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スクラムユニゾンとは、2019年ラグビーワールドカップ、世界19ヵ国から来日した選手やファンを「国歌/ラグビーアンセム」を歌っておもてなしをするプロジェクトだ。2019年、廣瀬俊朗/村田匠/田中美里により結成された。2020東京オリンピックに向け新たなスクラムユニゾンも活動をスタートしている。

そのスクラムユニゾンで大活躍の、田中美里は妖艶で情熱的だ。彼女の表情の豊かさと言葉の強さには、会うたびにいつも引き込まれてしまう。オリンピックの延期が決まった中、スクラムユニゾンの活動を聞いてみた。

 

スクラムユニゾン

「2019年ラグビーワールドカップで、海外の代表19カ国が日本に来てくれました。その19カ国の国家を覚え、皆さんに教えて、みんなで一緒に歌おう、そして、いろいろな国のチーム、選手、スタッフ、ファンをおもてなししようという活動でした。海外の方達や、日本のファンの思いが重なった熱いプロジェクトになったと思います。」

 

2019年ラグビーワールドカップ

「本当に楽しかった、の一言に尽きます。今でも、いろいろな場面を思い出す事が良くありますよ。スクラムユニゾンで参加国の国歌を歌うことにより、ここまでラグビーワールドカップを盛り上げられたのは、想像以上だったので正直ビックリしました。皆さんに歌ってもらうために、2019年9月の本番に向けて、去年の4月ぐらいから活動を続けてきました。19カ国の国歌を覚えてくださったファンの方も多かったですし、試合会場のスタジアムにご自身で歌詞を印刷して、ファンの方達に配布してくれた方もいました。また、ファンゾーンではスクラムユニゾンの映像を流して頂いたりもしました。たくさんの人を巻き込めた活動は、想像以上で言葉に表せないくらい嬉しかったです。」

 

熊谷ラグビー場

「ワールドカップ開催中、熊谷ラグビー場のファンゾーンでMCをやらせて頂きました。熊谷で一緒にラグビーの盛り上がりを体感し、どんどんみんながラグビーを好きになり、詳しくなって行くのを目の当たりにして、本当に嬉しくなりました!ファンゾーンで一緒に観戦していると、皆さん試合への着眼点がどんどん詳しくなってくるのが分かるんですよ(笑)。

熊谷の盛り上がり方は凄かったです(笑)。

熊谷のスタッフさん達が、ワールドカップをどうにかして盛り上げたいという気持ちが強く、すごい熱量で。いろいろな街に行かせてもらい、スクラムユニゾンをやらせて頂きましたが、熊谷は他のどこよりも、街をあげて盛り上がっていたと思います。それなのに熊谷の人達からすると、こんなに盛り上がっていないのはやばいと(笑)。盛り上げないといけない、と常に考え続けていた結果が、あの熊谷の情熱に繋がって行ったと思います。もっといろいろな人を巻き込みたい、地元のパナソニックの選手達と手を組み活動して行きたい、ファンゾーンも盛り上げて行きたい、いろんな人達の熱が高揚し重なり合って行った結果だと思います。」

 

ゲリラスクラムユニゾン

「9月20日の開幕戦は、私は熊谷のファンゾーンにいたのですが、スクラムユニゾンのメンバー廣瀬俊朗さん(元日本代表のキャプテン)は解説で入っていて、もう一人のメンバーの村田匠さん(カルナバケーション)はチケットを持っていて(笑)。私はこれで良いのかと、ただ観に行くのも癪だな、と。村田匠さんが、いきなりスタジアム入り口で歌うゲリラスクラムユニゾンを思い付き、twitter等でファンの方達に呼びかけて頂き、村田匠さん自ら9月20日の開幕戦に、ゲリラスクラムユニゾンを行った事がきっかけとなりました。

その後、大会予選中は熊谷のファンゾーンにいて、なかなか他の試合会場に行けず、モヤモヤした複雑な気持ちを持っていました。ベスト8を賭けた、10月13日横浜国際総合競技場でのジャパン対スコットランド戦に行くことが決まっていたので、絶対一人でもゲリラスクラムユニゾンを成功させようと(笑)。当日の会場でも『スクラムユニゾンやります!!』と大声で叫んで(笑)。ファンの方も歌詞をいっぱい印刷してきてくれて、他のファンの方に配ってくれて。いろんな人の助けがあって実現出来ました。」

 

 

10月20日準々決勝

「10月20日の東京スタジアムでの準々決勝、ジャパン対南アフリカ戦は、村田匠さんと私が、唯一重なった試合のチケットを持っていて、この試合だけが二人で出来たゲリラスクラムユニゾンだったんですよ!国家を歌っている姿を、海外のファンの方達にも写真にどんどん撮ってもらい、ソーシャルメディアを通じて世界に発信して頂き、また海外のメディアにも、取り上げてもらう事が出来ました。

あまりにも人の輪が増えすぎて、危ないので警備員に注意され、それならば歩きながら南アフリカ国家を歌いまくろうと(笑)。後ろに何百人ぐらいの人垣が出来て、どんどん凄いことになり(笑)。南アフリカのファンや他の国々のファンの方達も、ハイタッチをしてくれたり、映像を撮ってくれたりして。あの日がスクラムユニゾンの活動の結果の景色で、一つの答えだと思いました。感動しましたね!!」

 

 

MiriTV

「喋るお仕事も好きなので、トーク企画もやりたいと考えていました。ワールドカップが盛り上がった後に、テレビ等でも、『ワールドカップはどうでした?』というやりとり以上に、話が広げられていないと感じて。もっと日本代表選手やラグビーを支えている人達を含めて、もう一歩先の話を聞いてみたかったのです。内容として、『日本ラグビー明るい未来への願い』についての対談をやろうと企画していました。

ミリトークとして3月7日に撮影しました。対談メンバーは、江渕まことさん(女子日本代表)、真壁伸弥さん(元日本代表、元サントリー)、野澤武史(ラグビー解説者、元神戸製鋼)、三宅敬(元日本代表、元パナソニック)にお願いしました。ちょうどコロナウイルスが蔓延しだし、仕事で行く筈だったサンウルブズの試合も延期になり、他のイベントも中止になってしまいました。世の中のこの状況下で今、発信する事が大事だと。普段はみんな超忙しい中で、これだけのメンバーが集まれたのは奇跡ですよね(笑)。普通でしたら、絶対このメンバー集まれませんから(笑)。2時間ぐらいのトーク番組になっていますが、15分ぐらいに区切ってYouTubeに発信していきます。皆さん個性豊かで、めちゃくちゃ面白いトークなので、是非、見て下さい!」

 

東京オリンピックに向けてのスクラムユニゾン

「スクラムユニゾン用、オリンピック参加国の国歌の音楽と歌詞入りの映像は、少しずつ制作してコンテンツをアップして来ていました。オリンピックに向け、20カ国ぐらいの国歌を歌詞入りで撮影して行く予定ですが、現在は撮影がストップしている状況です。この様な状況なので前向きに考えて、オリンピック本番までの時間も来年まで延期された今、海外にも行けない状況ですし、国歌を歌うことにより海外の事を思えたら良いかなと。

今回のオリンピックでのスクラムユニゾンは、英語圏の国歌がほとんどないので、かなり難しいですよ(笑)。ブラジル国歌なんかめちゃくちゃ難しい(笑)。ブラジル、ケニア、デンマークが最初で、これから中国、韓国がWeb上にアップされます。途中まで撮影している国もありますし、この状況なので、いつ撮影が再開出来るか分からないですが、是非、楽しみに待っていてください。

オリンピック向けて、みんなで歌いましょう!!」

 

田中美里プロフィール

1994年10月12日生まれ     血液型A型
スクラムユニゾンメンバー
趣味は音楽、ダンス、ラグビー
歌手として、JSPORTS高校ラグビーのテーマソング「Go Forward」でヒット。
2014年6月のラグビー【リポビタンDチャレンジカップ2014 日本代表対イタリア代表戦】にて国歌斉唱の大役を果たした。

 

 

 

Mr.Kosei

スポーツをこよなく愛す、謎の格闘家。歌って喋れて戦える、をモットーに日々精進して生活しています。

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